9.15シンポジウム「英語教育の新時代---『英語ができる日本人』の育成のための戦略構想を超えて」ハンドブックより
斎藤兆史(東京大学)
・日本人が英語を苦手とするのは、学校教育のせいではない。
・日本人が何不自由なく英語を使いこなすようになるためには、相当な努力を必要とする。
・学校教育においては、まず文法と読解の基礎を理屈で教える必要がある。
・ 英語教師は、まず優れた英語の使い手として英語使用の手本を示すことを第一義とすべきであり、 教授法に目を向けるのはそれが果たせてからの話である。
・学習者の英語力を飛躍的に向上させる魔法のような教授法は存在しない。
・英語だけで授業をやればいいというものではない。
・バイリンガルは、環境から生まれるものであって、教育によって一律に生まれるものではない。
・英語教育は、いささかも日本語教育を阻害してはならない。
・英語教育の素人から英語を習う児童は不幸である。
・良識ある英語教育関係者は、もっと声を上げるべきである。
・御用学者は、恥を知るべきである。
結局のところ,真実を述べる学者の意見を煩わしそうに眺めている文科省の役人が英語教育体系を作り,それにならって教科書が作られ,教師も作られていると感じています。かつて私も役人だったのでよく分かります。あの頃は,本省からのトップダウンの命令系統には辟易していました。
返信削除御用学者によって動いている英語教育をそろそろ変えなくてはと思っている方々が力を合わせる時かもしれません。
asadさん、コメントありがとうございます。
返信削除英語教育はまさに迷走していますよね。asadさんは元役人だったのですね。