分数計算もできないおんぼろ電卓のこともあって、紙とえんぴつがあればどんな計算もできるぜ、と思っていた。ところがコンピューターを使って円周率π(パイ)が100万桁まで計算されていることを知った。コンピューターは電卓と違って凄そうだ、とがぜん興味が湧き、中学校の図書室にある、タイトルに「コンピュータ」と付いた本を次々に借りて読んだ。と言っても全部で10冊もなかったと思う。内容は難しくてよく分からなかった。そもそも本を読むことがそれまで全然なかったので、意味は分からなくてもとりあえず目で文字を追うという感じだった。電卓は8桁程度の計算しかできないのに、なぜコンピューターは100万桁も円周率を求めることができるのか。簡単に言うとプログラムの指示によって、人間が筆算をするようなことをしていると思えばイメージしやすいと思う。実際に計算をする部分がCPU(中央処理装置)であり、紙に相当する部分がメモリ(記憶装置)である。拙者にとってのコンピューターとは、円周率を計算できる道具であり、その意味では、コンピューターのCPUは速ければ速いほど、メモリは大きければ大きいほど、拙者にとっては善であり、真なのだ。
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