大学で解析学を習うと最初のほうに登場するのが、ε-δ論法です。解析学っていうのは「微分・積分」の親玉みたいなものです。当時の名城大では「解析序論」という単位でした。文字通り序の口。1年生の必修科目でした。ただし、このε-δ論法は最初に登場するわりに高校数学とのあまりの隔たりに訳がわかりません。今思うと最初にして最強。ゲームで言うとボスキャラから登場するような物でした。最初の年はε-δ論法というのがあることすら気づいていませんでした。それで1年目は単位を取れず、必須なのにやばいんじゃないの、と思いながら2年生になってまた同じ講義を受けているとどうやらε-δ論法というのがあって、それを理解すればこの単位が取れると気づきました。今でも出ていますがワンポイントシリーズという中のイプシロン-デルタを買って、やっとなんとなく理解しました。
必修科目で落としたのは後にも先にも解析序論だけでした。 最初の試験の問題があまりにも衝撃的だったので今でも覚えています。
「上に有界な単調増加数列は収束することを証明せよ」
これだけ。何をどうせーちゅうの!しかもきたない手書きの文字なの。数学っていうと公式を覚えたり、計算したりっていうイメージがあると思いますが、大学の数学はそれじゃあ通用しないんだなぁ。よく4年間で卒業できたよ。おまけに教職課程も取って。そう考えるとエライなー>拙者
メモ
高木貞治の「解析概論(軽装版)」が出て買うのが流行っていました。
4 件のコメント:
解析概論(軽装版)、私も買いましたよ。
格調高い語りが懐かしい。
小寺-銭形-平治オヤブンの「明解演習」もやりました。
>イプシロン・デルタ論法
で、でた~~(*_*;
これが噂の「イプシロン・デルタ」ですか!
・・・・書いてあることが全く分かりません(笑)。
白うさぎさん
> 解析概論(軽装版)、私も買いましたよ。
やるなー!当時ムツゴロウさんが帯のコメントを書いていた。森毅教授は、この本をあまり評価していないようです。でもなぜか周りの学生は買っていました。
まりこ。さん
> で、でた~~(*_*;
いや、でてませんよ!イプシロン・デルタの肝心なことは何も言っていません!
アブさん
> これが噂の「イプシロン・デルタ」ですか!
まあその本の題名はイプシロン-デルタです。簡単にいうと高校の数学では極限の定義で「限りなく近づく」という表現で済ませていたのを厳密に定義したっちゅうことです。
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