宇宙のどこかに客室が無限のホテルがあったとしてください。大人気でその日は満室でした。そこへ四代目三羽金五郎が予約もなしに「部屋空いてますか?」とやって来ました。「あいにく満室でございます。」ホテルのフロントは答えた。こんなことなら’旅の窓口’でネット予約しておくべきだった。しょうがない、いつものカプセルサウナに泊まるかと思っていると、無限ホテル支配人ミスター小林がやってきた。「四代目をこのまま帰しちゃあ私らここで商売やってけません。どうぞ泊まっていってください。」「満室でしょ。そのために他のお客さんを追い出したりしちゃ困るよ。」「心配いりません。他のお客様も全員泊められて、四代目にも泊まっていただけます。」
しばらくして館内放送がかかった。「大変恐縮ですが、お泊まりのお客様にお部屋の移動をお願いいたします。1号室のお客様は2号室に、2号室のお客様は3号室に、以下同様にご自分の客室番号の1個多いお部屋にご移動お願いいたします。」宿泊客は、文句も言わず指示に従った。部屋数は無限なので誰もあぶれることはない。するとどうだろう。満室だったはずの無限ホテルの1号室がぽっかり空室になったではないか!三羽金五郎は無事に無限ホテルに泊まることができた。