2011-07-19

「逆グローバリズム」の連続ツイート(茂木)

「連続ツイート」をお届けします。文章は、その場で組み立てながら即興的に書いています! ただ今、パリ滞在中にて、いつもの時間と違いますが、ご容赦。今日は、「逆転の発想」についてです!
posted at 14:32:39
逆グ(1)「グローバリズム」というと、世界中の影響が日本に押し寄せ、黒船が日本を変えていくというイメージでとらえがちである。だからこそ身構える。しかし、本当は逆のベクトルもある。日本のものが、意外なかたちで世界に出ていくのである。
posted at 14:34:25
逆グ(2)パリで辻仁成さん( @tsujihitonari)に連れていっていただいたそば屋「円 yen」は日本式に、そばを打っているところをデモしている。パリの人がおいしそうに食べている。手打ちは、ヨーロッパではこことドイツに一軒あるだけなのだという。
posted at 14:36:33
逆グ(3)ラーメンやカツ丼ならまだしも、「そば」は難易度高いだろう、と思っていても、簡単に「流出」してしまう。日本人が、「これは奥の院だから」と思って油断していると、いつの間にか世界が注目する。そんな逆グローバリズムの可能性に、もっと気付いた方がいい。
posted at 14:37:58
逆グ(4)パリの街は、本当にひっくり返って仰天するほど寿司屋や日本料理屋の数が多い。ここまで増殖するとは思わなかった。そして、経営者の多くは日本人ではないという。これもまた、逆グローバリズムの一つの姿であろう。
posted at 14:39:30
逆グ(5)数年前、アメリカから来た学生としゃべっていたら、彼は田舎の大学でアニメクラブを作って、日本のアニメでまだ公開されていないものに自主的に字幕をつけて仲間たちと楽しんでいたという。「こんなアニメアメリカ人見ないだろう!」というやつも、勝手に見つけている。
posted at 14:40:47
逆グ(6)パリの植物園の横には、カードゲーム屋さんがあって、のぞいてみたら遊戯王カードでいっぱいだった。コンピュータで「レア度」を調べている大きな青年。レジの前には、大人たちが列をつくって順番待ち。なんじゃこりゃ! の世界であった。子どもより大人が夢中なんだよ。
posted at 14:42:06
逆グ(7)日本の漫画にしても、アニメにしても、その魅力を勝手に発見したのは、外国の人たち。当の日本人は、まさかそんなものに世界が興味を持つとは思っていなかったわけだから、逆グローバリズムのタネは、まだまだあるに違いない。
posted at 14:43:16
逆グ(8)ポイントは、日本人が恥ずかしい、隠したいと思っているものの中にこそ、グローバル化の中に世界に広がっていくかもしれない「タネ」があるということ。こたつでみかんの文化が、パリを席巻する日が来ないとは、誰が言い切ることができようか!
posted at 14:45:21
逆グ(9)アニメや生活スタイルのように、非言語的な要素で伝わっていくものから、思想や、学問、考え方へと輸出を広げるためにも、自己表現のための英語力が必要。小林秀雄が本格的に英訳されていないことなど、日本の国家的損失である。だから、みんなで、英語をやろうよ。
posted at 14:46:45
以上、日本の中に埋もれている、潜在的な「世界マーケット商品」についてもっと考えようという、「逆グローバリズム」の連続ツイートでした。
posted at 14:47:22

0 件のコメント: