「連続ツイート」をお届けします。文章は、その場で組み立てながら即興的に書いています! 今朝は、人生のふしぎの一つについて。
posted at 06:33:07
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ゆめ(1)夢は不思議である。自分でも、なぜこんなことを思いつくのだろう、というようなことが展開する。目が覚めて、あんな夢を見たのはなぜなのだろうと、いろいろ思い巡らす。古来、人類が夢に興味を持ってきたのも、当然のことだと言えよう。人は、夢においては、誰でも天才。
posted at 06:34:31
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ゆめ(2)脳は、眠っている間も休んでいない。昼間目覚めている時とは違ったモードで、側頭連合野の回路において、記憶を整理していると考えられている。この記憶の編集作業の過程で、夢を見ることがあるらしい。夢は、脳のメンテナンスの一つの副産物なのだ。
posted at 06:35:57
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ゆめ(3)夢においては、経験が時間を超えて結びつけられる。過去一週間の出来事の関連事項の出現頻度は、前日が最大であり、二日前、三日前と減って行って、四日前、五日前、六日前とふたたび増えていく。記憶が海馬から連合野に移っていくことと関連しているらしい。
posted at 06:37:39
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ゆめ(4)ユング心理学者の河合隼雄さんによれば、夢の意味は、本人にはわかりにくい。夢は、認知上の一つの「盲点」だからである。訓練を受けた分析家には、かえってその盲点がわかる。ところが、クライアントと親しくなって盲点を共有するようになると、だんだんわからなくなる。
posted at 06:38:54
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ゆめ(5)現代においては、夢の中に誰かが現れたら、それは夢を見た本人の無意識がその人を気にしているのだ、と解釈する。ところが、平安時代には、夢の中に出たその人が、自分を思っているのだと考えたのだという。
posted at 06:39:44
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ゆめ(6)夢のストーリーをある自分でコントロールできる「明晰夢」という状態がある。明晰夢を見るためのトレーニングでは、昼間、覚醒している時に今自分が見ているのは本当に現実なのか、それとも幻想なのかと、繰り返し自問する。そのようにして、夢と現実の境界を揺るがしていく。
posted at 06:41:22
posted at 06:41:22
ゆめ(7)夢から目覚めたあと、その内容を記録する「夢日記」をつけていると、次第に夢の中でも覚醒レベルが上がり、その内容を詳細に把握できるようになってくる。前日の(目覚めていた時の)出来事を翌日日記に書くのも、どこか「夢日記」に似ている。
posted at 06:42:26
posted at 06:42:26
ゆめ(8)フロイトが看破したように、誰もが無意識の中では人には言えない欲望を持ち、嫉妬や怒り、哀しみなどの感情を持つ。それが夢において現れる。精神の無菌主義は禁物である。無意識の海に浮かんで、その上で他人に善意を向けねばならぬ。
posted at 06:43:53
posted at 06:43:53
ゆめ(9)夢は、無意識への入り口。自分の無意識に注意を払うことで、人はバランスを回復し、何倍にも豊かな人生を送ることができる。意識の光が当たった、覚醒世界だけがすべてなのではない。意識は氷山の一角である。そして、私たちは夢のはじまりも終わりも本当は知らない。
posted at 06:44:56
posted at 06:44:56
以上、「夢」についての連続ツイートでした。みなさん、よい休日を!
posted at 06:45:28
posted at 06:45:28
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