「英文解釈再考 日本人にふさわしい英語学習法を考える」
平成22年7月11日
英文解釈法の歴史的意義と現代的課題
江利川 春雄
会話重視で英語力は11年連続低下
偏差値換算で7低下
センター試験 1997年に平均点が大幅に下落
1997年とは、オーラル重視の学習指導要領(1994年施行)のもとで学習した高校生が受験した最初の年である。
中学の9教科アンケートで「分からない」が一番多いのは英語
広がる格差
成績上位層は裕福な家庭の子
成績上位層は、塾で英文法や英文解釈などを補填し学力を維持しているのではないか。
BICS と CALP の混同
1970年代の共通一次の出題御三家
モーム(英文学者), ラッセル(哲学者), トインビー(歴史学者)
古代の漢文訓読 → 蘭学の西洋文法摂取
明治16年の入試問題
「上の文章の直訳並びに意訳を作るべし」
大正10年 「小野圭シリーズ」
中原道喜 英文標準問題精講
英文解釈法の歴史的意義
1. 英語力の骨格を形成し、日本の近代化に貢献
2. 日本語と英語との隔絶した言語的距離を埋めるべく苦闘した先人たちの(ハウッ
今後の課題
英文解釈法が古代の漢文訓読法にルーツを持ち、明治の先人たちによってEFL環境の日本にふさわしい学習法として体系化された「日本の英学の歴史が生んだもっとも独創的な業績の一つ」であることを再認識し誇りを持って活用する。
英文解釈法再考
斉藤兆史
基本的信条
学習者は、それぞれの得手・不得手に応じてさまざまな学習法を試みるとよい。
英語教師はgeneralist でなければならない。
お勧め本
「東大講義で学ぶリーディング」DHC
「英語のしくみと訳し方」真野
認知科学からみた英文解釈法
大津由紀雄
「古文の読解」小西
解釈とは優れて認知的な営みであり、そこでは抽象的で複雑な思考が要求される。「知的格闘」(渡部昇一)
つまり、、、
英語教育における英文解釈は人間教育の実践そのものなのだ!
質疑応答
「英語の基礎」
「英語の構文150」
江利川
レイチェル「sense of wonder」
斉藤
バートランド・ラッセル
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伊藤和夫の評価が高かったのも印象的でした。受験の参考書の著者という認識しかありませんでしたが、英文解釈という伝統の中で一つの到達点というような扱いだったように思いました。
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前日にビッグサイトで開催された東京国際ブックフェアに行きました。神崎先生とJayさんのトークセッションを聞きに行きました。狭いブースには知った顔ばかり(・ω・)という印象でした。ちょうどチーム三羽のスカイプセッションの日でした。いつも夜にやっていましたがこの日はMorite2さんがアメリカから特別参加ということで時差を考慮して昼間に変更していました。拙者はiPadにSkypeをインストールしてビッグサイトから参加しました。今もそうか分かりませんがこの時点では3G通信でもSkypeは無料でした。しかしMorite2さんは現れませんでした。後日、この日発表されるはずだった英文エッセイを送っていただきました。ライティングの見本のような見事な出来にチーム一同ほれぼれしました。白うさぎさんも会場に来ていて、この慶應のシンポにも参加するという話でした。神崎先生も参加すると聞いていたので、当日は3人分の席をとって1人で座っていました。関係者席と同じ列という特等席に1人で3人分キープして座っているのも顰蹙かなと思いつつ、もう始まっちゃうのに2人とも来ないし。結局神崎先生はやや遅れて、白うさぎさんは無断欠席でした。同じ列の関係者席には目の不自由な年寄りのかたがお供の人2人に抱えられるようにして座られました。声で時刻を知らせる時計を持っておられて「2時20分です」とかたまに聞こえてきました。そして最後に発言を求められてその老人がマイクで話しました。そのときはじめてその人が安井稔だと分かりました。生きているうちにお目にかかれて良かったです。目はやられているけど、その語り口は頭脳明晰と思わせました。その話の中で初めて、福原鱗太郎という名前を耳にしました。
2 件のコメント:
三羽師匠
レビューありがとうございます。
その節は、大変失礼しました。
前日の宴会で、師匠との久しぶりの再会で
はしゃぎ過ぎたのでしょうか、
不覚にも体調を崩してしまいました。
昨年は、このようなことが3度あり
三羽師匠をはじめ、多くの方に御迷惑を
おかけしました。今年は、元気いっぱいで
参加します。
どうぞ、よろしくお願い致します。
前日の宴会は、楽しかったですね。我々以外全員女子でしたね\(^_^)/
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