2011-04-25

日本語を外国語として学ぶのは大変

「普段日本人なら考えるまでもない"日本語の特徴"」の中で、英語圏の日本語学習者が不思議に思い、覚えるのに苦労するものはかなり多くあります。
 たとえば、日本語の形容詞の連用形についている「〜い」を取って、「〜く」をつければ、「広い」→「広く」(wide →widely)のように形容詞が副詞になる、というところまでは英語の観点から見ても特に問題なく理解できます。「〜く」=「〜ly」と受け止めて納得するわけです。
 しかし、初めて「お近くの代理店へどうぞ」などのような日本語に出会うと、驚いてしまいます。つまり、副詞であるはずの「近く」に、それがまるで名詞であるかのように「」が付いているのは、いったいどう説明がつくのか、と不思議に思うわけです。 やはり、単純に「〜く」=「〜ly」と覚えてきた人間には、たとえば「彼は事件について多くを語らない」や「国民の多くが支持しない政権」などに見られるような"副詞の名詞化"は、ピンときません。また、そうした使い方は、恣意的すぎるようにも見えてしまいます。「近くにある」と言えるのに、「広くにある」とは言えない。「多くの人」と言えるのに、「少なくの人」とは言えない。こういう例を前にすると、"所詮われわれに理解できる言葉ではない"と大変なフラストレーションを感じてしまうことさえあります。 逆のケース、つまり、「普段英語圏の人間なら考えるまでもない"英語の特徴"」の中で、日本人の英語学習者が不思議に思い、覚えるのに苦労するケースも当然多くあります。それは前置詞の用法にも見られるようです。(日本人が誤解する英語、マーク・ピーターセン 38-39頁)

本当に申し訳ありません。
お互い大変ですね。

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