2011-06-28

茂木健一郎 他人のために tweetsまとめ

しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!
posted at 07:34:54
連続ツイートは、毎朝、その場で組み立てながら即興的に書いて、お届けしています。テーマは、朝起きたときにぼんやりと考え、これで行こうと決めてさっと始めます。
posted at 07:43:41
たた(1)若いときは、どうしても、自分がどうにかなりたい、仕事がうまくいって、恋人ができて、幸せになりたいと頭がいっぱいになるものである。しかし、そのように自分にばかり囚われていると、決して道は開けない。
posted at 07:45:26
たた(2)世の中に、「自分」は一人しかいない。つまり、自分のためにがんばるということは、一人分のエネルギーしかでない。発想を変えて、他人のためにがんばろうとしてみる。すると、十倍、百倍、千倍のエネルギーがわいてくる。他人は無限にいるのである。
posted at 07:46:29
たた(3)他人のためになることを身を粉にしてやっていると、不思議なもので、周囲の人はその人に「ありがとう」と感謝を表したくなる。結果として、自分自身も幸せになる。利他を貫くことで、回り回って結局は利己へとつながっていくのである。
posted at 07:47:57
たた(4)「他人のために」を試みる意味は、努力の内容にも及ぶ。自分のことだったら、何が好きで、どうしたら幸せになるかわかっている。利己は簡単だ。ところが、他人は、何を喜ぶか人それぞれである。異なる欲望や必要があふれる中、他人についての理解を深めなければならぬ。
posted at 07:49:27
たた(5)他人のために、を貫こうとすれば、そもそも人間とはどのような存在で、何を求め、何に苦しみ、何を喜ぶとするのかという普遍的な人間観が問われる。つまり、利他を実践するためには、自分自身の中の人間観を磨き上げていかなければならないのだ。
posted at 07:50:37
たた(6)ある研究によれば、ひとりの人間がかかわる関係性が複雑、多様であるほど、利他性が強靱に進化する。一つの組織に所属するだけではなく、職場、サークル、家族、友人など、さまざまな関係性の場を持つことで、利他性が磨き上げられる。「他者のために」の実践哲学が深化する。
posted at 07:52:49
たた(7)インターネットは、「他人のために」提供されるサービスの一大実験場である。多くのユーザーが求めている、かゆい所に手が届くサービスを提供したものが、最大の利他を達成するとともに、自らも経済的成功を収める。その大競争の中で、利他の哲学、普遍的人間観が問われる。
posted at 07:54:06
たた(8)世界に広がるようなネット・ベンチャーは、つまり、人間は何を求める存在で、多様性を貫くどのような普遍性があるかということについての見識が問われる。だから、人間通でなければならない。世界の様々な文化、地域の違いを超えた人間観を育まなければならない。
posted at 07:55:36
たた(9)日本の大学受験は、個人競技における点取り競争。受験のマインドセットの呪縛から解放される必要がある。子どもの頃から、お互いに教え合えれば。受験から就活へと、延々と個人競技を続ける日本の現状は、利他の大競争に背を向けている寂しいデフレ国家である。
posted at 07:59:40
以上、「他人のために」ということについての連続ツイートでした。
posted at 07:59:57

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