英語学習7つの誤解, 大津由紀雄 日本放送出版協会
誤解5 「英語はネイティブから習うのが効果的である」
これは逆の立場で考えると解りやすい。
あなたは日本語を教えられますか?
(1)花子は太郎にどの本が一番好きか言いましたか?
(2)花子は太郎にどの本が一番好きと言いましたか?
(1)に対しては、「はい」「いいえ」と答えることができるのに対して、(2)では、たとえば「『ウルトラ語彙力主義』です」と答えなければなりません。どうしてそんな違いが生じるか日本語学習者に尋ねられたら答えることができますか?というわけです。さすが大津先生すごい例を用意していますね。拙者はお手上げですね。外人にこの違いを説明する自信はないですね。日本語ネイティブはなんらかのルールに従ってこの(1)と(2)の使い分けをしているわけですが無意識なのでどう説明していいか分かりません。仮にそのルールをどこかで習ったとしても学習者の学習段階に応じて効果的にしかも分かりやすく説明できなくてはなりません。
ネイティブだからというだけでありがたがるのがいかに馬鹿げたことか。
英語が使えるということと人に教えるということはまた別物ということが良く分かりました。
3 件のコメント:
やや例文が長いので、ものすごく難しく見えるだけでは?短くしてみると、、
(1)好きか言いましたか?
(2)好きと言いましたか?
これだと、ネイティブでも、誰でも説明できるでしょう。
例文を長くすることで、読みにくくし、うわー言葉の世界って深いなあ、、、いやあ、言語学者ってすごいなあ、、、と思ってしまうだけではないかなあ、、、。
英語はネイティブから習うのがいいかどうかというのは、あまり意味のない二項対立だと思います。
言葉は使いながら覚るのがよい、、、というのは確かです。相手がネイティブだと、文法が覚えやすいでしょう。ネイティブとして自然な英語が聞けるので。
(1)どの本が好きか言いましたか?
(2)どの本が好きと言いましたか?
どの本が、、、はいりますね。
思うのですが、外国語がしゃべれるというのは、文法のことを内容として知っているということではないと思います。使える文法が使える形で頭の中にあるということです。その機能的な文法を頭の中に構築するためには、絶対的に、IMMERSIONの環境に入る必要があります。
特に会話において、言語は非常に簡単な物だと思います。簡単じゃないとしゃべれないですよ。
それを複雑に見えるのは、英語を日本語で考えているからだと思いますが、次回作(英語喉シリーズ第3弾)で、いかに英語を英語のまま使うかということを説明したいと考えます。
英語喉は、英語をいかに英語ネイティブの感覚で発音し、聞き取るかということでした。
KAZさん
コメントありがとうございます!
> 英語はネイティブから習うのがいいかどうかというのは、あまり意味のない二項対立だと思います。
本の中でもネイティブに習ってはいけないということは言っていなくて、おっしゃるようなネイティブから学ぶ効用も書いてあります。日本人にしろ英語ネイティブにしろ教える技術が大事だということです。
> 次回作(英語喉シリーズ第3弾)で、いかに英語を英語のまま使うかということを説明したいと考えます。
おー!楽しみです!
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