2011-01-08

バイリンガルは二重人格

英語脳(英語人格)を作るには、学習中は日本語を排除すべしと作者の苫米地氏は主張します。

この主張には与しないが以下の記述には大いに共感が持てた。

たとえネイティブのように流暢な英語をしゃべることができたとしても、その人に中身がなければ、とり立ててこれといった意味を持ちません。
ハリウッド映画に進出した俳優の渡辺謙は、いかにも日本人という日本語なまりの英語をしゃべるからこそ、俳優として重宝されています。もし、彼がきれいなネイティブの発音で台詞をいうとしたら、おそらく映画制作者も観客も嬉しくないに違いありません。

英語人格をつくる方法としては、英語圏の人々の価値観や考え方を身に染み込ませることが一番の早道です。そこで、第一に私たちが行うべきは、英語圏の人々の教養を支えている古典を読むことが、一番、効果的でしょう。古典は、英語圏の文化の基礎をなしているからです。
私が最低限に必要だと感じる古典や演説は、シェークスピアとバイブル、そしてアメリカ『独立宣言』、リンカーンの『ゲティスバーグ演説』です。さらにケネディ大統領就任演説、キング牧師の"I have a dream"演説です。
人生の貴重な時間とお金をかけるのであれば、やるべきことは英会話学校に通うことではなく、英語の古典を読むことです。その結果、たとえ一節でもバイブルやシェークスピアを引きながら外国人と会話をすることができれば、その人は高い評価を受けることは間違いありません。
ぴんと来ないかもしれませんが、こちらがびっくりするほど彼らは喜ぶでしょう。 相手が、この人は西洋文明に通じた人だと認めてくれれば、以前よりもはるかに密なコミュニケーションがとれるようになるのは当然です。

804年に遣唐使船に乗って中国に向かった空海は、船が難破し、目的地から離れた大陸の岸辺に漂着しました。 遣唐使がその土地の役人に、「我々は日本の遣唐使だ」と説明しても、海賊だろうと疑って、誰も信用しません。 そのとき、空海は都のしかるべき相手に対して、遣唐使船が漂着したいきさつを書状にしたためました。 すると、それがあまりにも立派な文章だったため、中国の役人たちは驚き、空海たちを遣唐使だと認めました。海賊がそんなに堂々たる文章を書けるはずがないからです。 空海自身は、たくさんの漢籍を読んでいたため、漢文を使いこなせたのです。文章ににじみ出た彼の教養が漂着した遣唐使たちを救いました、 話す、聴く、読む、書くの中で、書くことが最も重要だということは、この空海のエピソードに端的に表れています。 書くためには大量に読書をすることが一番です。(p.174) 

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