2012-05-03

茂木健一郎:「その人を好きになるのに、肩書きはいらないよね」

連続ツイート第581回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、先日、移動しながら話していて、ほんとうにそうやなあ、と思ったこと。
posted at 06:59:54
そか(1)この前、ニコニコ超会議からの帰りに、弟子の植田工(@onototo)と話していた。そうしたら、夏野剛さん(@tnatsu)の話になって、「オレ、夏野さんがどういうことをしてきた人か、今何をしているのか、よくわかっていないんだよね」と言ったら、植田に受けていた。
posted at 07:02:27
そか(2)「えっ、そうなんですか? あんなにやりとりしているのに、夏野さんのことわかっていないんですか?」「うん。肩書きとか、経歴とか、よくわかっていない。さっきのシンポジウムでも、あっ、そうか、この人、ニコニコにかかわっているんだ、とびっくりしたもん。」
posted at 07:03:21
そか(3)話のポイントはこうである。ぼくは、夏野剛さんとどこかのシンポジウムか何かでお会いして、その話しぶりを聞いて、一発で、この人はすばらしい人だと思った。それで、さまざまな場所で再会したり、ツイッター上でやりとりする時に、無限の好意を抱いてきた。夏野さんイイネ、って感じで。
posted at 07:05:09
そか(4)夏野剛さんが「イイ!」と思うのに、その肩書きとか、かかわっている組織とか、出身大学とか、一切知る必要はなかった。そういえば、いわゆる「名刺交換」みたいなものも、しなかったんじゃないかな。ぼくは名詞を切らしていることが多いから、そもそも交換にならないのだけれども。
posted at 07:06:31
そか(5)ある人に向き合う時に、その人の表情とか、お話になることとか、その内容とか、リズムとか、そういうもので判断する、というのはもう私の癖のようなものになっていて、最近はますますその傾向が純化している。ところが、世間を見ると、どうもそうではないらしい。
posted at 07:07:36
そか(6)初対面のときに、まずは名刺を渡さないと、なんとなく収まりがつかないように思っている。相手の肩書きとか、組織とかがわからないと、どのように話していいのかわからないと思っているのだろう。でもね、肩書きとか組織とかで人を見ると、かえってその人そのものが見えなくなるんだよね。
posted at 07:15:22
そか(7)日本社会が、肩書きや組織こそをその人の重要な属性だと思っていることは、いわゆる「責任」の取り方にも表れている。辞任することが背金の取り方だと思っているということは、その人にとって、肩書きが最大の資産だと思っているということ。でも、岡本太郎は辞任できないよね。
posted at 07:16:42
そか(8)結局、肩書きとか組織がもっとも価値のあるものだと思っていると、他人を見るときにもそのフィルターで見てしまうから、ほんとうのその人の姿が見えない。フェアじゃないし、もったいないよね。だから、ぼくは、できるだけはだかの気持ちで、誰かに向き合いたいと思っています。
posted at 07:17:39
そか(9)夏野剛さん(@tnatsu)の話に戻るけれども、ぼくは、夏のさんがどんなことをやってきた人か、今どこにいる人か、依然としてよくわかっていないのだけれども、とにかくいい人だと思う。はだかの眼で人に向き合うことが、流動化する現代においては、最高の出会いの方法論だと思います。
posted at 07:19:20
以上、連続ツイート第581回、「その人を好きになるのに、肩書きはいらないよね」でした。
posted at 07:19:44

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