2008-06-01

日本の「ダメ英語」を叩きなおす

新宿はジュンク堂で購入

平岡塾の人達が書いた本
平岡塾: 東大受験生専用の英語塾
 1クラス15人未満のミニ塾だった当時は東京大学合格率95%以上を誇る

こんなことが書いてあります。
-------------------------------------------------

「まずは日本語を鍛えよ」
外国語を習得するうえでいちばんの近道は、実は母語である日本語の基礎をしっかり勉強して言語能力を養うことです。

音読・素読の繰り返しが語学の基本-------すべての英文を声に出す

「暗唱」のすすめ

読めて書ければ、英語は「話せる」

高校生を対象とした講習では、ジョージ・オーウェル「動物農場」の原書(100ページ)を四日間で通読、全訳し、多読・速読に特化した授業も行っている。
長文読解では、はじめから終わりまで「書き手はいったい何を私に伝えようとしているのだろう」という好奇心、問題意識に導かれて読み進めなければなりません。

この本のひとつのテーマは「英語はファッションではない」ということ
ファッションの反対は「古典、文法、読解重視」

平岡塾では徹底的に例文を暗唱していただきます

文法は全分野を早めに経験してしまおう
中学1~2年の2年間で英米人が普通に生活するのに必要な基本の文法体系を学んでしまいます。しかし文法は「読み、書き、聴き、話す」ために道具にすぎません。

「反復は記憶と熟達の母なり」
Repetition is the mother of memory and masterly.
というように早い段階で基本の型を覚え反復することが肝要です

日本語と英語の単語の意味は一対一には対応していない

また英語ではコロケーション(collocation) といって、文や句における語の慣用的なつながりかたを守らなければなりません

読書力が英語力の底力になる

「文法無視でしゃべりまくってなんとか通じればよし」といった風潮や、それが「実用的」であるという誤解が世に広く浸透していることには警鐘を鳴らさざるをえません。

1980年代以来「英語必要論」が日本を覆い、英語ブームは現在まで続いています。それにもかかわらず日本人の英語力が全体として向上したようには思えません。なぜでしょう。ズバリ、英語は一般の日本人には「必要ない」ということではないでしょうか。「必要」とは、英語を使えなければ仕事や日常生活にで支障を来すという意味です。

日本の英語力は、アジア圏のなかでも最低に近い。その原因はなにか。それは日本では「英語ができない人」が英語を教えているということにつきると思う。これはある意味国家的な大問題でもある。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

前、同時通訳の神様って言われておられる國弘正雄氏の「英語の話しかた」っていう本を読んだんですが、その中で「只管朗読」っていう、要は、ひたすら朗読することをすすめておられました。三羽さんものしりでいらっしゃるので、とっくにご存じかもしれませんが。素材としては中学のリーダーで充分だということです。おぉ、と思ってチャレンジしかけたんですが、すぐに飽きて挫折してしまいました(泣)根性なしですみません
なんかでも最近思ったんですけど、三羽さん毎日All~歌ってらっしゃるじゃないですか。それって反復練習になってますよね。しかも楽しい♪覚えるのも苦にならないですよね。

三羽四郎二郎 さんのコメント...

國弘先生もその本も知りませんでした。
アマゾンでポチって来ました。(^^)
物は序でで『英会話・ぜったい・音読 【続・挑戦編】 (CDブック)』もワンクリックですね。

なるほどビートルズで英語の反復練習になっています。

FUSIONセミナーでも、音読せよ!とヒロ前田、Jay両先生が仰られていました。神崎先生も言っています。英語学習において音読の重要性はもう間違いないですね。

匿名 さんのコメント...

國弘正雄氏の「英語の話しかた」、私も持っています。英文を何度も何度も音読して骨身に染み込ませることを勧めています。私も同じアプローチです。繰り返し音読して文章を自然に暗記する過程で、見えてくるものがたくさんあります。理屈ではなくて、感覚的な側面で。頭を使ってお勉強するのではなく、体を使ってトレーニングする方が伸びます。それに使える英語が身に付きます。それに楽しいです。なので、たぶん私は平岡先生のやり方は半分賛成だけど、半分反対です。私は訳読は英語力を伸ばすのに効果的でないと考えています。日本語を介さず、英語を英語のまま理解することを目指すべきであるというのが私の立ち位置です。

三羽四郎二郎 さんのコメント...

今思い起こすと、中学校の時にえらい先生がいました。理科の先生でしたが、英語は教科書を声に出して読む勉強法が良い、自分はそれをして英語が得意になった。と言っていました。当時それが実践できなかったのは、間違った発音で練習しても意味ないんじゃないか?と思ったんじゃなかたかと思います。その点、Listen & Repeat でネイティブのマネをする練習は心配がありません。